あなたの家庭にあるシャンプーや洗剤と 先住民族の奪われた土地との関係は?

プロクター・アンド・ギャンブルは、タイド(洗剤)、パンテーン(シャンプー)、クレスト(オーラルケア)などの日用品で有名な企業です。しかし、原材料のパーム油を、プランテーションを拡大して熱帯林と先住民族の生活の破壊に加担している供給業者から調達しています。パーソナルケアの大企業であるP&Gは、この問題と解決策を知っています。
しかし、対策を取る
のを拒んでいます。
P&Gに最も多くパーム油を供給している一社は、インドネシア巨大アグリビジネス企業のロイヤル・ゴールデン・イーグル・グループ(RGEグループ) です。同社はパルプとパーム油生産企業のネットワークを通じて、数百万エーカーもの広大な土地を管理しています。RGEグループはまた最も悪質な人権侵害企業の一つです。グループの会長で大物実業家のスカント・タノト氏が、インドネシア・北スマトラに暮らす先住民族の土地を奪った紙パルプ企業と関係があるからです。
スカント・タノト氏
紙パルプ
パーム油

土地収奪、森林破壊、
森林火災、人権侵害

P&Gの森林・人権
方針の評価は「不可」


P&Gの森林・人権方針は、RANの「キープ・フォレスト・スタンディング:森林&人権方針ランキング」で「不可」と評価されました。理由は、サプライチェーン全般で悪質業者との関係を断ち切って熱帯林と人権を保護するという約束を実行していないからです。
P&Gが本当に、毎日の暮らしをよりよいものにしたいのであれば、以下のことが必要です。
  • まず、RGEグループと関連会社との取引を停止し、悪質業者の責任を追及すること
  • サプライチェーンでに「森林減少禁止、泥炭地開発禁止、搾取禁止」(NDPE)方針の採択と実行
  • 「森林フットプリント」(サプライチェーンの事業が影響を与える森林の総面積)を公開し、サプライチェーンの透明性を高めること
  • 暴力防止と人権擁護
  • 共同事業者の法令遵守の証明
インドネシアでは、森林破壊の最前線にいるコミュニティが「森の守り手」として、アブラヤシ農園やパルプ材植林地からさらなる森林破壊を止めようと立ち向かっています。
インドネシア・北スマトラ州の「パルガマナン・ビンタン・マリア」集落は、RGEグループの事業によって影響を受けているコミュニティの一つです。人々は、RGEグループの関連企業で、紙パルプ生産企業のトバ・パルプ・レスタリ(TPL)に占拠された土地の返還を求めて闘い続けています。
Community Member Portrait

過去には、P&GはRGEグループの紙パルプ企業から木材パルプの調達を同じ理由で禁止したことがあります。つまり、調達を止めることは可能なのです。その意志と世論の圧力が重要なのです。P&Gは明日にでも、RGEグループとの関係に終止符をうつことができます。だからこそ私たちは、RGEグループと全子会社からの全ての調達をすぐに停止するよう求めます。

P&Gさん、RGEグループとの取引を停止して!

Copy link
Powered by Social Snap